太郎山神社本殿
2024.2.14 | 山口
種別 | 市指定 建造物 |
指定 | 平成元.一〇.九 |
所在地 | 太郎山 |
所有者 | 太郎山並びに太郎山神社保存会 |
えびやみの見事な彫刻
太郎山神社本殿正面の華麗な彫刻
上田盆地の北方にそびえる太郎山は、市民のだれからも愛されている山です。仰ぎ見るとどっしりとしていて、人々をやさしく見守ってくれているような姿をしているので、この山を神様としてめまつる風習は、古くからあったものと考えられます。
現在の本殿はの中に保存されているので、目にふれることができませんが、棟札によると「明治六年(一八七三)三月十五日再建 大工山崎正是 金井為久、彫工棟梁竹内」など、大勢の人々によってつくられたことがわかります。
この本殿の特にすぐれた点は、名工のほまれ高い竹内八十吉の華麗な彫刻で美しく飾られていることです。
本殿の四面は所せましと刻まれた竜・つる・かめ・ほうおう・獅子・中国の物語など八十吉の得意とする彫り物で、飾られています。
※『上田市誌 上田市の文化財』(執筆担当 久保浩美)から全文と写真を転載